ゾクチェンの活仏 カルマッパ
この前は北インドにあるビール地方のゾクチェンのカギュ派・カルマッパリンポチェの所へ和平先生が謁見しに行った時のお話を聞いた。
いや〜 凄い。
当時、20代の頃らしいんだが、出家すること自体が普通じゃないしな。
なにが凄いのかは、そのやり方というか、適当さだ。
なんでも、ガイドブックも持たず、風呂敷にロウソクとか必要な最低限のものしかいれず杖にくくり、あとはTシャツと膝までのスッテンテンのズボンで裸足。
あと、羽織る布みたいのだけでフラフラと修行の旅を続けたらしい。
しかも、ヒマラヤの標高5000メートル級の高所とかで雪があるとこなんかも、そのかっこで行っていたらしい。
「あんとき、一生分の辛抱を使ったよな〜」
というお話。
その時はカギュ派のカルマッパのリンポチェに謁見しにいったそうだが、ひたすら山の中の寺院をめざしていたそうな。
カギュ派とはチベット密教の赤帽とか黒帽とかあるやつで、いわいる活仏とかいるシステムのところらしい。
私は今まで、活仏ってのは形骸化したというか、たんなる伝統だと思っていたんだが、実は違うらしい。
A おじいちゃんのリンポチェ
↓
B おとうさんリンポチェ
↓
C 子供の活仏認定者
※ 血は繋がってない
だいたいこういう図式らしいんだが、この年齢が高いA、Bリンポチェが主にCを教育していくんだが、Cが高年齢になった時に前回、Cに教えたAが生まれ変わってCが今度はAに教えるという効率的なシステムらしい。
え〜 でもそれって単なる形式でしょ?
と普通は思うんだが、実は違うらしい。
実際に先生が知っているケースでは、14歳ぐらいまで教えなくても経典を全て記憶している活仏の子供がいるので、それまでは教える事がないケースもあるそうだ。(中には残念なケースもあるようです)
ここで、疑問なんだが・・・・
「では、悟っても生まれ変わるの?」
という話になるが、上座仏教では涅槃に消えるという話になるが、チベット仏教では菩薩行というのがあり、悟ってもこういう風に再び人間として輪廻を繰り返すらしい。
さて、そのカギュ派のカルマッパリンポチェに謁見しに行った時なのだが、ちょうど他の国をまわっている時で留守だったという話。
しかたがないので、3ヶ月ほど寺院と寺院の近くにある簡易宿泊所みたいなところですごしたときのお話。
簡易宿泊所といっても、寺院から遠くて木のテントみたいな形で中で立ち上がる事も出来ない。
当然、電気も水も無しなので(水は小川)、灯りはロウソクのみ。
食事は寺院に行けば食べさせてもらえたそうなのだが、遠いいし、気が付けば一日一食で昼も夜もその木のテントで瞑想三昧。
標高も高く、空は満点の星。
恐ろしいほどの静寂が昼も夜も続く
夜は横になると寒いので、布を羽織って座って瞑想。
その時、思ったそうだ。
「あ〜 仙人になるのって簡単だな〜」
と。
何も刺激がなく、ひとりでヒマラヤにいて瞑想三昧を数ヶ月続けると、限りなく透明というか、ある種の悟った境地になるそうだ。
たぶん瞑想の長期のリトリートをやった事がある人はわかると思うが、その期間を数ヶ月にして一人で沈黙してヒマラヤにいるとかなり澄んだ状態になるのは、なんとなく想像出来る?かも知れないと思う。
無事にリンポチェとの謁見も終わり、都会の方に降りてきた時、テレビから目が離せなくなったそうな。
何かテレビには強力な力があるらしく、ず〜と3時間も停止してしまった。
とにかく、何がダメかというと色らしい。
質素な寺院や木のテント以外の人工物がない自然の中での瞑想三昧からオレンジや赤などの原色のある都会に入ると、意識の状態が少しづつ元にもどってしまうらしい。
特に日本に帰って来てからがダメだったようだ。
その時・・・・
「ああ、そういう事か〜」
と思ったそうだ。
そういう事とは、ヨガなどの修行法はインドの質素な所なら、意識状態をヒマラヤで長期の瞑想をした状態に近づける事は有る程度出来なくはないが、日本で同じ事をやろうとしても無理だという事を。
この無理だとかダメだとか言うのは、あらゆる修行をやった結果出た結論らしい。
次回はどんな修行をやっていたかの一部とそのメカニズムのお話。
JUGEMテーマ:India
ーーーーー 今忙しくて後で読みたい場合はLINEに登録 ーーーーーー
LINE登録はこちら
ーーーーー kindle本を無料プレゼント ーーーーーー
ブログでお話した今回のような事はメルマガではもう少し深く解説したりしてますので、まだの方はメルマガに登録しておいてください。
また、メルマガ登録やLINE登録でAmazonで有料販売中の本を無料プレゼントさせて頂きます。
メルマガ登録はこちら
LINE登録はこちら
新しいブログはこちら
このブログのミッションはこちら
メルマガ登録とプレゼント講座の詳細はこちらから
プロフィールはこちら
関連する記事はこちら
- コメント
- こんばんは。
私もはいたかさんのブログで和平先生の事を知り
2ヶ月前から勉強会に出ているのですが、
こういう修業時代の具体的なお話は初めてです
(先生のブログは読みましたが)
記事にしていただき有難うございます -
- いす
- 2009.10.16 Friday 00:00
- いすさん、いらっしゃいませ!
おお〜 いすさんも灰タカさんのブログから和平先生を知って通いはじめたのですね。
修行時代の話は面白いので、これからも記事にしていきたいと思います。
早く修養会行ってみたいですよね〜 -
- koji
- 2009.10.16 Friday 08:49
- コメントする
- この記事のトラックバックURL
- トラックバック
- たくさんの子供立ちが救われている視力回復法
- 3歳児検診や学校での定期検査などで、お子さんの目が悪いとわかったら、どうしますか? 衰えたままの視力だと良くないと、すぐにメガネなどで視力を矯正するでしょうか。 実は子供の眼は驚くほどの回復力を持っています。 学校などの検診で
-
- 子供の視力回復
- 2009/10/16 9:30 PM
- 私のダイエットのモニター体験談(裏話)
- ダイエット業界って、競争が激しいためかいろいろ大変なようです。 有酸素運動や加圧式ダイエット、コアリズム、ホットヨガ、ダイエットサプリ、ロデオボーイなど、 ダイエット商品というだけでも多種多様でいろいろありますが、以前に、私は知り合いの会社が販売する
-
- ダイエットモニター経験者の裏話
- 2009/10/19 1:10 PM